高卒、未経験キャリアコンサルタント挑戦記録
今日は高卒、未経験でもキャリアコンサルタントでいつか起業・独立したいと考えているけど、次の一歩を踏み出せない人向けの記事です。
米国の人材系コンサルタント、ウィリアム・ブリッジズ氏が提唱しているトランジション理論によれば、人の人生における転機には3つの段階があるとされています。
そして、3つの段階の①の段階は「終わらせる段階」に進むという事です。
もし、起業したいという思いがあなたの頭の中にあり、サラリーマンの日常や未来に閉塞感や停滞感を感じているのであれば、あなたの無意識が今現在の段階を終わらせて、次のステージに進みたいと訴えている証に他ならないと言うこ事。
この時に必要なのが惰性で続けている生活や習慣、仕事、人間関係などをしっかり終わらせるという事。
終わらせることで、そこにはじめて空白が生まれるから。
人の脳は(無意識の中で)空白というものを嫌うので、その空白を埋める為に最善のものを用意してくれます。
そして、この空白部分がある段階が、転機の3段階における②の「ニュートラルな段階」
この段階は、過去のステージに別れを告げるステージなので、精神的に大きな不安がおとずれる時期でもあります。(女性の人生における結婚前の訳の分からない不安感、マリッジブルーとかが有名な例になりますね)
人の無意識は大きな変化を嫌います。
閉塞感や、停滞感を嫌いつつ、自ら次のステージに歩みを進めたつもりでも、無意識は大きな変化に対して恐怖心を抱くように出来ている、ちょっとわがままな人間本来の原始的な部分なんです。
(私が起業をする為に17年間勤めた会社を辞めた時も、当時の不安感の波は凄かったです。)
この時大事なのが、永遠にすら感じるこの不安定な時期は一定時期だけだという事を知っておくことです。(人は何に不安感や恐怖感を頂いているのかを理由を知っていれば、その不安感は半減してくれるものです。)
そして、この不安定な時期を乗り越えなければ、③の「次のステージを探す段階」にはいけないのです。
そして、先に述べたように脳は空白を嫌います。
あなたが勇気を振り絞って作った空白には、③の「次のステージを探す段階」でしっかりと最適な解で埋まるように無意識が尽力してくれます。
仕事、キャリア、教育、人間関係、親子関係、老後の生活等の人生全般における選択肢で人は多かれ少なかれこのような転機と呼ばれるものをくぐり抜けて人生を歩んでいます。
怖いのはこの転機のタイミングに対して、年齢の経過とともに安定を好み、『変化をしない』という消極的な選択をする事です。
人の人生の満足度は、どんな人にも訪れる、この転機をどう乗り越えるのかに掛かっていると言えます。
大事なのは、①の「終わらせる段階」に生まれる違和感を見逃さない事。
それまで情熱や意欲、希望を持って行っていたはずの習慣や、仕事、人間関係に対して、彩りを失い、ワクワク感や、停滞感が生まれている事を感じたら、①の「終わらせる段階」、転機、トランジション(移行)のタイミングが訪れたという事をあなたの心、無意識が一生懸命にあなたに知らせている証です。
この心の声を無視して、現状維持の選択をしたとしても、必ずあなたの無意識は定期的にあなたにサインを送ってくれます。
この心の声を閉じ込めないようにしてあげて下さいね(^_^)
あなたにしか出来ない事がきっとあるから。
起業や独立開業・転職は後悔するという話があるが・・
私が以前の会社を辞める時にも「会社をやめた人はみんな後悔するぞ!」と言われたりしましたが、私自身を含め、準備期間の方だったり、売り上げが立たない間に同時にバイトを入れたりと、色々と忙しく活動されている方はいますが、みんなイキイキと自分の成すべき道をバイタリティを持って歩んでいます。
みんな内発的動機で動いているので、イキイキとしている人が多いです。
会社の退職や起業で仮に後悔をするとしたらそれは中途半端な選択をするという事だと私は思っています。
皆さんはマズローの5段階欲求というものを知っていますか?
「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。 人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。
人の欲求の階層はまずは、「生理的な欲求」を満たしたいと考えます。
それが満たされると、次に「安全の欲求」
次に、「所属の欲求」、次に「承認の欲求」、そして最後に「自己実現の欲求」と満たしたいという欲求に移行してきます。
これは万人に当てはまる欲求で、起業を志す人は基本的には、1,2,3、4の階層の欲求を満たした後に、この5階層目の自己実現の欲求に心を狂おしいほどに突き動かされて行動を起こしている人だと思います。(会社内で自己実現の欲求を満たす人も当然います)
ここで、先に書いた転機の3段階を思い出してほしいのですが、転機の「①終わらせる段階」の後には、空白が存在する「②ニュートラルな段階」が存在します。
そう、空白が存在して、よく分からない不安に駆られる時期なんですね。
この空白というものは、マズローの5段階欲求で言う所の、3段階目や4段階目の所属の欲求や、承認の欲求がゴソッと空白になってしまうんですね。(日本という環境に生まれた圧倒的な幸運により、欲求の1と2段階はよほどの事が無い限りは守られます。)
頭では、自己実現を求めて、失うものを覚悟して行動していても、無意識化では今まで満たせていたこの所属や承認の欲求を満たせずにいる自分に拒否反応を起こしてしまう。
中途半端な選択というものは、この不安期に、安易に、無難に、この空白を埋めるという選択をする事。つまりは3の所属の欲求を求めてしまい、初めの志を貫けずに、元いた場所に戻ったり、または妥協した選択をすると言うことを意味します。
こうなると間違いなく退職や起業を志したことを後悔します。
大切なのはこの永遠とも感じる不安期をしっかりと当初の目的を見失わずに、我慢する事なんですね。
必ず、「②ニュートラルな段階」は一定期間で過ぎ去り、「③次のステージを探す段階」では出来た空白にはしっかりとあなたに取っての最善解をもたらしてくれます。
芋虫が蝶になるには、サナギの期間が必要です。
サナギの間は体の内部はグッチョン、グッチョンになります。
それでも、その時期を過ぎれば、綺麗な蝶々と羽ばたいていく(トランスフォーメーション)。
退職を後悔しない、起業を志した自分を後悔しないためにも、この空白の期間、「2ニュートラルな段階」の自分としっかり向き合って行きましょうね(^_^)
トランジション理論【高卒、未経験キャリコン起業・独立】
ブログ内でも人気コンテンツ↓
『会社のブランドではなく、自分のブランドで勝負したい』との思いで『高卒・未経験から起業支援のキャリアコンサルタント』を目指して、キャリアコンサルタント資格を取得した2018年当時の記事一覧。
●キャリアコンサルタント実技、ロープレの練習方法、当日の服装や雰囲気。
●キャリアコンサルタント養成講座 インフォーマルアセスメント作成課題
●過去問対策の「みんなで合格キャリアコンサルタント試験」紹介
●起業領域のキャリアコンサルタントを目指して申請手続き、費用
●起業支援のキャリアコンサルタント「新しいステージに挑戦します^^」